ドローンが登場する以前の農薬散布は、人間がタンクを担いで農薬をまく地上散布と、無人ヘリを活用する空中散布が主流でした。地上散布はコストが安い分、時間と労力がかかり、ヘリによる空中散布は時間と労力が大幅に抑えられる反面、コスト面で農家の方を苦しめていました。
しかし農業用ドローンを使えば1ヘクタールあたり約10分(地上散布の約40~60倍)で農薬散布が行え、さらに価格も一機100~300万円台(ヘリは1機1000万以上)が中心で、コスト面でも大幅に抑えることができるようになりました。
日本では2016年から徐々に導入が進み、2019年7月には、農業用ドローンの普及の妨げになっていた様々な規制の見直し(緩和)も行われ、より一層身近な存在になりました。